米国株レバレッジ投信 実験ブログ

アメリカ株を対象とするレバレッジ投信を実際に購入し、その成績を検証してみるブログです

株価調整後も、金融相場はまだ続く

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 前の記事で「長期金利の上昇による今回の株価調整は、それほど心配しなくてよい」と書きました。

 その理由となる「景気サイクルの循環」については、『逃げて勝つ 投資の鉄則』(田中泰輔著 日経BP)という本に、とてもわかりやすくまとめられています。

 

 現在のアメリカ(および日本)は、中央銀行による金融緩和(低金利)政策が主導する「金融相場」のただなかにあります。

 景気の本格的な回復はまだ始まろうとしているところですが、株価は実体経済に先行するので、すでにかなりの上昇を見せています。この「金融相場」の過程では必ず長期金利が上昇し、それにともなって何度も株価の調整が起こります。しかしそれは一時的なものであり、大きな目で見ると相場は上昇基調を維持していきます(多分)。

 

 やがて景気が本格的に回復するとともに、インフレ懸念が高まってくると、中央銀行は政策(短期)金利を上げはじめます。この時点で「金融相場」は終わり、株価はいったん調整に入ります(ほぼ必ず)。

 

 しかし通常は、企業の好業績に基づく「業績相場」があとに続いて、株価は一段高へと導かれることになります(そうなるといいな)。

 今回のコロナショックでは、米FRB中央銀行)が通常ではみられないようなスピードで政策金利を下げ、景気が回復基調に入ってからもしばらくは低金利政策を続けると表明しています。ですからいつもより長く「金融相場」が続く一方で、「業績相場」は「金融相場」と重複する形で進行し、思ったより短期で終わる可能性もあります。

 

 しかし上の図で言えば、現在のアメリカはまだ「金融相場」の中頃なので、まだまだ強気でいても大丈夫ではないかと思っています(けっこう、確信してます)。