米国レバレッジ投信 年間騰落率比較
以前の記事で、「2倍レバレッジ 投信」は一般的な「インデックス投信」の上昇率の1.5倍前後の利益率なのではないかと書きました。
それを確かめてみるために、今回は米株の各インデックスについて、レバレッジ投信の倍率ごとに今年の「年間騰落率」を調べてみました。
なお日本に該当する投信のないものについては、米国ETFの騰落率を参考としています。
昨年末価額・現在価額・年間騰落率
S&P500 3倍レバレッジ 71.12ドル・146.14ドル・+105%
S&P500 2倍レバレッジ 14455円・23639円・+64%
S&P500インデックス 12207円・17606円・+44%
ダウ 3倍レバレッジ 22673円・+38629円・+70%
ダウ 2倍レバレッジ 24210円・33750円・+39%
ダウ インデックス 30550円・40950円・+34%
NASDAQ 3倍レバレッジ 12859円・24166円・+88%
NASDAQ 2倍レバレッジ 26921円・42484円・+58%
NASDAQインデックス 15722円・22450円・+43%
FANG+ 3倍レバレッジ 28.86ドル・37.95ドル・+31%
FANG+ 2倍レバレッジ 14453円・18728円・+30%
FANG+ インデックス 22395円・29409円・+31%
この結果を見ると、「S&P500」は上昇や下落が比較的緩やかなので、3倍レバレッジ が最も有効(インデックス投信の2.5倍の上昇)なようです。
「ナスダック」も3倍レバレッジ が有効(インデックス投信の2倍の上昇)ですが、変動が激しいために、上昇率がやや低くなっています。
レバレッジが一番有効でないのは「FANG+」で、どの投信もインデックス・ファンドとほぼ同じ成績になっています。
世間では「レバナス」が人気のようですが、2021年に限っては「S&P500」のレバレッジ投信が最も効率が良かったという結果になりました。