米国債デフォルト問題で株価急落
https://twitter.com/goto_nikkei/status/1443502125498216457
前回の記事で、アメリカの長期金利が上がると、ハイテク・グロース株が大きなダメージを受けると書きました。
今週月曜に、その懸念が悪い形で実現してしまいました。(個人的には先週月曜の下落もキツかったですが、今回はその倍ぐらい、資産額が減った印象です。)
アメリカには、国の借金が増えすぎないように、国債の発行額の上限を定めた法律があるそうです。
このまま進むと十月半ばには発行額の上限に達してしまい、それ以上は米国債を発行できなくなるので、政府の資金が底をついてしまいます。
そこで、一時的にその制限枠を停止する審議を議会で行なっていたのですが、それが月曜に否決されてしまいました。そうしたさなかにイエレン財務長官が「このままでは米国債がデフォルト(債務不履行=国債の利払いや払い戻しができない状態)に陥ってしまう」と発言したため、市場にはさらに大きな動揺が走りました。
その結果、国債が売り込まれ、長期金利が急上昇、株式全体が急落、という悪循環が起きたのが、月曜夜の株価急落の背景だったようです。
米国債がデフォルトになって得をする者は誰もいないので、制限枠停止に反対している共和党も結局、折れるのではないかと言われています。
しかしそれまでは、政治的なアピールを最大限に行ないたいので、簡単には交渉がまとまらないのではないかとのことです。
株式市場はこうした不安定さを最も嫌うので、デフォルト懸念が解消されるまでは、株価の大幅な上昇は望めないでしょう。(デフォルト問題は忘れた頃にぶり返しては、市場を揺さぶっている気がします。)
そのかわり、無事に解決した場合には、年末にかけての急回復が始まるのではないかと期待しています。
それまでは、ひたすら我慢の毎日ですね。