ダメ投資本あるある(アメリカ編その2)
前回から少し間が空きましたが、今回は「こんな投資本は買わない」シリーズのアメリカ編第2回です。
2:何を言っているか、わからない。
日本の投資本の著者には一般の投資ブロガーが多く、内容も初心者向けに書かれたものがほとんどです。ですから、その記述も親切すぎるほどで、読んでいて何を言っているのかわからないことはあまりありません。
それに対してアメリカ投資本の著者は、ファンドマネージャーや投資会社の経営者など、プロの投資家であることがほとんどです。もちろんアメリカ本国ではアマチュア投資家の書いた本もたくさん出ているのでしょうが、それらは日本では翻訳出版されないので、必然的にプロの書いたものばかりになるのだと思います。
ところで以前、アメリカの投資本には投資哲学や人生観を語ったものが多い、と書きました。なぜならそれらの著者は、長い投資人生を生き抜いて来た人たちなので、それぞれが独自の人生観を持ち、強固な投資哲学を身につけているからなのでしょう。
しかし彼らはあまりにもプロフェッショナルであるがゆえに、素人の私達が読むと、何を書いているのか、ピンとこないことがよくあります。
熟練の読者には有益な情報なのだと思いますが、理論や数式、用語や表現が私には難解、あるいは退屈すぎて、アメリカの投資本ではページを飛ばして読んでしまうこともしばしばです。