米国株レバレッジ投信 実験ブログ

アメリカ株を対象とするレバレッジ投信を実際に購入し、その成績を検証してみるブログです

ダメ投資本あるある(日本編その3)

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 前二回に続いて、「こんな投資本は買わない」シリーズ第三弾です。

 

3:タイトルに「ほったらかし」が入っている

 

 株式市場にはプロ、セミプロ、機関投資家、仕手筋など、海千山千の猛者たちがひしめきあっています。そんな世界に自分のお金を入れて、「ほったらかし」のままで利益が上げられるほど甘くないことは、少し経験を積んだ人なら容易に理解できるのではないかと思います。

 

 たしかに「インデックス投資」や「長期分散積立」なら、時間をかければかなり有効な資産形成の手段であることは、歴史が証明しています。

 そして「ほったらかし投資本」の多くは、まる一冊をかけてそのことを説明し、具体的にどうやって証券口座を作り、どの投信を買えば良いのかまで教えてくれています。そうした意味で「ほったらかし」タイトル本は、「ダメ投資本」というよりは「常識投資本」と言って良いかもしれません。

 

 しかしそうした「常識」は1時間か2時間、インターネットで調べれば無料で手に入るものです。ですから「ほったらかし投資本」は、それらの情報をどうやって調べれば良いかがわからない人にとっては一定の価値があるものかもしれませんが、すでにそうした知識を持っている人にとっては、お金を出して買うほどのものではない気がします。

 

 そもそも多くの投資家は、少しでもインデックス投資を上回る成績を残すために、日々の苦闘を続けているのですから。

 

 ところで、「ほったらかし投資」といえば、こんな方法はどうでしょうか。

 例えば、今年のコロナショックの時のように株価が極端に下がったときに、全財産でアマゾンかマイクロソフトの株を買い、あとはずっと「ほったらかし」にしておく。すると10年後にはインデックス投資の数倍の利益が出ていると思うのですが、これだと記述が1ページで終わってしまうので、とても本一冊分にはなりませんね。

 それにしても、今年の三月に「今こそ全力でアマゾンを買え!」と言ってくれる人がいたらと思うと、残念でなりません。

 なお、この「ダメ投資本」シリーズは、もう少し続ける予定です。