米国株レバレッジ投信 実験ブログ

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ダメ投資本あるある(日本編その4)

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 前三回に続いて、「こんな投資本は買わない」シリーズ第四弾です。

 

4:「✖️年で資産が〇倍」といった、誇大タイトル本

 

 こういう射幸心を煽るような書名は、おそらく投資初心者や一攫千金志願者を狙ったものだと思います。しかしそうした人こそ、むしろ短期のリターンを追わず、リスクの低い長期投資から始めるべきではないでしょうか。

 小さな失敗を重ねつつ、知識と経験を積みながら、徐々にリスクとリターンの高い投資に挑んでいくというのが、あるべき順序でしょう。

 

 短期間で大きな利益を得るには、デイトレードや短期売買、個別株取引、信用取引などを繰り返すしかありませんが、いずれも初心者にはハードルの高い投資手法です。初級者がこういうタイトルの本を買っても、手法が高度すぎて再現できないか、実行に踏み出せないままに終わるのがオチではないでしょうか。

 初めて水に触れる人がいきなり高飛び込みに挑んでも、溺れるか、足がすくんで飛び込めないかのどちらかでしょう。

 

 ただし、こういう誇大タイトル本の中には、思いの外に真面目な内容のものが混じっている場合があります。おそらく著者の意思に反して、編集者に無理やりタイトルをつけられたのだと思いますが、それらは「ダメ投資本」というよりは、「だめタイトル本」というべきかもしれません。

 

 

 なお同様の誇大タイトル本には、「月3000円から、億り人に」といった、「小額投資もの」もあります。しかしそれらは、小額からでもとにかく積立投資を始めましょう、という真っ当で、再現性の高い内容のものがほとんどで、ダメ本(ぼん)度はグッと低くなります。

 ただしこうした本は、必ずといっていいほど「少しずつでも、投資額を増やしていきましょう」という結論に至るので、月3000円では結局金持ちになれないのか、と突っ込みたくなってしまいます。