バイデン大統領でも、株価上昇
毎日100円ずつ、レバレッジのかかった米国株投資信託を積み立て、レバレッジのかからない同じインデックスの投信と比較していく「アメリカ株レバレッジ投信実験」は、今週で11週目を迎えました。
ここまでの積立結果は次のとおりです。
2020/11/7時点 (積立第11週 累計積立額 各4700円)
評価額・収益・騰落率
FANG+ 2倍レバレッジ 5253円・553円・+11.76%
FANG+ インデックス 4922円・222円・+4.72%
NASDAQ 2倍レバレッジ 5127円・427円・+9.08%
NASDAQインデックス 4852円・152円・+3.23%
S&P500インデックス 4778円・78円・+1.65%
先週までの下落基調とは打って変わって、今週は連日上昇が続き、どのファンドも大きく値を上げました。
理由はもちろんアメリカの大統領選挙ですが、その一方で、先週の株価下落の原因とされた欧米のコロナ感染の再拡大は全く止まっていません。結局、コロナは株価調整のための口実に使われただけだったのでしょうか。
また以前は、バイデン候補が大統領になると株が下がると言われていたのですが、今週の状況を見ると、市場はむしろ好感をもって迎えているようですね。
大統領と上下両院をすべて民主党(青がシンボルカラー)が押さえることを「トリプル・ブルー」と言うらしいですが、上下両議院の多数派が微妙にねじれそうなので、民主党が推し進めようとしていた「大企業への増税」「GAFAの解体」の実現が難しくなり、ハイテク株を中心に値が上がっている、という構造のようです。
またその背景にはもちろん、長期金利の低下や、FRBによる緩和政策の継続もありそうです。
ただし、こうした理由はすべて後付けのもので、実はただ大統領選挙の前に一旦整理したポジションを、投資家が買い戻しているだけ、というふうに見えなくもありません。
また、もっと意地の悪い見方をすれば、株価を一旦下げ、また上げることで利益を得る人たちの思う方向に、多くの個人投資家が動かされたのかもしれません。
大統領選挙の結果はまだ確定していませんが、一つだけ言えるのは、トランプ大統領の気まぐれツイッター政治に、実は皆うんざりしていた、ということでしょうか。
自分が最高責任者であるはずの国の選挙制度に、大統領自身が文句をつけて、裁判を起こす。そんな人がよく四年間も大統領を続けていたものだと思います。