楽天・米国レバレッジバランス・ファンド
(楽天投信)
ここ一、二年の間に株式や債券、リート、金など、異なる種類の資産を組み合わせた「バランス型レバレッジ投信」が増えてきました。
それらの投信は今年の二月までは、まずまずの成績をおさめていたのですが、コロナショックの際には株だけでなく金もリートも著しく下落したので、どの投信も大きく値を下げることになりました。
しかもその後のリバウンド局面では、債券やリートが足を引っ張って、株式のみの投信よりもむしろ回復が遅れてしまった印象があります。
そうしたバランス型レバレッジ投信の中にあって、このファンドはいち早く値を戻しただけでなく、その後も着実な成長を続けています。
ファンドの設定は2019年11月5日。株式0.9倍と債券2.7倍を組み合わせて、計3.6倍のレバレッジとした、比較的単純な構成のバランス型投信です。
株式の部分は「米国の全上場企業を対象とする指数」(VTIに相当)に連動しているので、S&P500等に比べると上昇の度合いは緩やかです。一方で債券部分のヘッジが絶妙に効いていて、これまでのところは下落時にもあまり値を下げない気がしています。
わかりやすく言えば「ゆっくり着実に、ジワジワと上がっていく」感じでしょうか。
(青:ダウジョーンズ 緑:S&P500 赤:ナスダック 黄:本ファンド)
もし私がインデックス投資家なら、資産の多くの部分を預けても良いと思うくらい、優秀なファンドだと思います。
個人的評価:B+
バランス型レバレッジ投信の中では、もっとも気に入っています。
それにもかかわらずB+なのは、価格の上昇率が緩やかという理由からのみです。