ダメ投資本あるある(日本編その1)
私は投資本を読むのが結構好きです。
書店でまずパラパラと内容を確かめ、気に入ったものは実際に購入しています。
そんな私にとって「これはまず買わない」というタイプの本がいくつかあるので、今回は思いつくままに挙げてみたいと思います。
(具体的な書名は出てきませんので、念のため)
1:著者の半生が、やたらと詳しく書かれている
これは初めて本を出す著者に多いのですが、自分の人生を振り返って、成功や失敗した経験を長々と書いているものがあります。投資における失敗談ならまだ良いのですが、まったく関係のない、人生の転機などについて書いてある場合がほとんどです。
これは大別すると
・若い時はヤンチャだったが、紆余曲折を経て、成功を収めた(成り上がりパターン)
・普通のサラリーマンやOL、主婦だったが、投資を始めることで人生が変わった(経済的自立パターン)
の二つに、ほぼ収斂します。
ウォーレン・バフェットのような有名投資家ならともかく、よく知らない他人の人生をどんな読者が知りたいと思っているのでしょうか。
もちろん自分の本なので何を書いても自由なのですが、せめて前書きや、後書きの中ぐらいにとどめておいてもらいたいものです。中には最初の100ページぐらいがそれに割かれている場合もあって、私はそういう本はまず買いません。
例えば新人小説家の本の最初に著者の成功譚が書かれていて、かんじんの作品は100ページから始まったとしたら、みな激怒するでしょう。にもかかわらず、なぜ投資本の世界では、そうしたことが許されているのかが不思議でなりません。
(おそらくページかせぎのためでしょう。)
自費出版本ならいざ知らず、読者がお金を出して購入するのですから、どうでもいい最初の100ページは削り、その分だけ定価を下げて出してもらいたいものです。