ビットコインを買って、思ったこと
私のポートフォリオのコア部分を構成する銘柄リストをここに載せたのは、一ヶ月ほど前のことでした。その後、どの銘柄も少しずつ値を伸ばして、アップルの株価はとうとう購入価格の2倍(上昇率100%)を越えてきました。
その一方で、相変わらず全体の足を引っ張っているのが仮想通貨(ビットコインとイーサリアム)です。ただし、どちらもようやく回復基調に入ってきたので、イーサリアムの方はまもなくプラス圏に戻ってくれるのではないかと思っています。
一方のビットコインはといえば、まだまだマイナスが続きそうです。
そしてビットコインを買って思ったのは、いまさらながらですが、その価格を裏付けるものがほとんどない、ということです。
一般の株価は、各企業の収益性や将来性、決算内容などによって決まっていきますが、ビットコインはといえば
・儲かりそうだから買いたい、という人が増えれば、価格が上がる
・下がりそうだから売っておこう、という人が増えれば、価格が下がる
ほぼこの二つの要因の綱引きによって、価格が決まっている感じです。
株式取引を、ルールが複雑な「野球」に喩えるなら、ビットコイン投資は、ルールが単純な「サッカー」(ただしうまくプレイするには技術が必要)といったところでしょうか。
ブロックチェーン技術の将来性
決済手段としての利便性
インフレヘッジの手段
デジタルゴールドとしての「金」の代替資産
ビットコインの利点として、しばしばこれらが語られますが、実際にトレードを行なう際にそのことを意識している人はほとんどいない気がします。
株式の長期投資では最近あまり語られなくなった「チャート分析」が、いまだにビットコインの世界では主流のようですが、そのこともビットコインの価格が「ファンダメンタル」な要因よりも「テクニカル」な部分に多く依存していることの表れではないでしょうか。
要するに何が言いたいのかといえば、単純に「ビットコインを買って、お金持ちになりたい」という人が増えれば、価格は上がり、逆に減れば、下がっていくだろう、ということです。
現在の世界を見わたしてみても、仮想通貨よりも単純なルールで、しかも大きな利益を得られる可能性を持った金融資産はほとんどありません。だとすれば、そうした新しい投資手段が別に登場しないかぎりは、ビットコインに集まる人が増えることはあっても、いなくなることは考えにくく、したがって、将来の価格は上昇を続けるように思うのです。
とはいえ私の投資成績は、現在マイナス32%
我ながら、まったく説得力がありませんね。